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花粉症患者さん アンケート調査結果から
スギ花粉症の患者さんの治療実態、患者さんが望む治療を明らかにするためにアンケート調査が実施されました。
この調査は、花粉症患者さんのパネルを対象にしたインターネット調査で、2007年12月7日〜17日に ニールセン・カンパニー株式会社により実施されました。 回答は、スギ花粉症の少ない北海道・青森・岩手・秋田・沖縄を除く全国のスギ花粉症患者さん2,770例(男性1,385例/女性1,385例、20〜50歳代(平均40.3歳))からいただきました。


1.受診回数・時期と治療満足度

花粉飛散シーズン中の平均受診回数は3.3回、初診時期は1-3月までばらついていました。 1回のみしか受診しない人と4,5月まで継続して受診する人の2つのグループに大きく分かれるようです。
受診回数が多いほど治療満足度も高い傾向にあり、積極的に治療に取り組むことが患者さんの満足度にもつながることが確認されました。

受診回数と治療満足度


受診回数と治療満足度 グラフ

方法: 2007年花粉症シーズンに病院で花粉症の治療薬を処方された花粉症患者2,770例を対象に2007年12月にインターネット調査


受診の開始時期・最終受診時期


受診の開始時期・最終受診時期 グラフ

★最終受診時期については1回のみ受診者(780例)は除く
方法: 2007年花粉症シーズンに病院で花粉症の治療薬を処方された花粉症患者2,770例を対象に2007年12月にインターネット調査


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2.コンプライアンス別の治療満足度

飲み薬、点鼻薬のコンプライアンスにおいて、1日に指示された回数を守って薬がなくなるまで服用した患者さんは各々58.5%、47.1%であり、点鼻薬でやや低い傾向がみられました。
なお、指示されたとおりに服薬した患者さんでは治療に対する満足度が高いことが窺われました。
花粉症シーズンを快適にすごすためにも、適切にお薬を用いることが重要です。

コンプライアンス


飲み薬 点鼻薬
   
対象: 点鼻薬を継続使用するように指示された人
コンプライアンス 飲み薬 グラフ   コンプライアンス 点鼻薬 グラフ

方法: 2007年花粉症シーズンに病院で花粉症の治療薬を処方された花粉症患者2,770例を対象に2007年12月にインターネット調査


コンプライアンス別治療満足度


 飲み薬

コンプライアンス別治療満足度 飲み薬 グラフ

 点鼻薬
対象:点鼻薬を継続使用するように指示された人

コンプライアンス別治療満足度 点鼻薬 グラフ

方法: 2007年花粉症シーズンに病院で花粉症の治療薬を処方された花粉症患者2,770例を対象に2007年12月にインターネット調査


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3.花粉症で最もつらい症状・薬で最も改善したい症状

花粉症で最もつらい症状および薬で最も改善したい症状はほぼ一致していました。鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、くしゃみが症状として上げられています。

花粉症で最もつらい症状・薬で最も改善したい症状


花粉症で最もつらい症状・薬で最も改善したい症状 グラフ

方法: 2007年花粉症シーズンに病院で花粉症の治療薬を処方された花粉症患者2,770例を対象に2007年12月にインターネット調査


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4.花粉症による仕事・勉強への影響と治療薬による効率の向上

ほとんどの方が花粉症により仕事・勉強への影響があると回答しています。
一方で、花粉症の治療により、9割近くの方が仕事や勉強の効率が上がったと感じていることがわかりました。
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみでつらい花粉症シーズンですが、適切な治療を積極的に行うことによって、シーズンを乗り切っていきましょう。

花粉症による仕事・勉強への影響と治療薬による効率向上


花粉症による仕事・勉強への影響 治療薬による仕事・勉強の効率向上
花粉症による仕事・勉強への影響 グラフ   治療薬による仕事・勉強の効率向上 グラフ

方法: 2007年花粉症シーズンに病院で花粉症の治療薬を処方された花粉症患者2,770例を対象に2007年12月にインターネット調査


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5.患者さんはどのような治療薬を望んでいるか

花粉治療薬に対し、患者さんが最も望ましいと思う項目は「効き目が早い」ことでした。
花粉症の治療薬に用いられる抗ヒスタミン薬は、ときに眠気の副作用が問題となることがあります。しかし、薬の効果と眠気のどちらを重視するかとの質問には、約8割の患者さんが眠気がないことよりも効果を重視すると回答しています。
花粉症の症状は激烈で、一刻も早く症状から解放されたい、しっかりと症状を抑えたい、と願う患者さんが多いことがうかがわれます。
なお、最近使用されている第二世代の抗ヒスタミン薬と呼ばれるものは、第一世代の抗ヒスタミン薬に比べ作用持続時間が長く、眠気などの副作用が改善されているといわれています。

花粉症治療薬で最も望ましいと思う項目


花粉症治療薬で最も望ましいと思う項目 グラフ

方法: 2007年花粉症シーズンに病院で花粉症の治療薬を処方された花粉症患者2,770例を対象に2007年12月にインターネット調査


薬の効果と眠気の比較重視


薬の効果と眠気の比較重視 グラフ

方法: 2007年花粉症シーズンに病院で花粉症の治療薬を処方された花粉症患者2,770例を対象に2007年12月にインターネット調査


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まとめ

この調査結果から、患者さんは花粉症の激烈な症状に悩み、一刻も早く症状から解放されこのシーズンを快適にすごしたいと希望されていることを痛切に感じました。また、花粉症は、疾患としての重篤度は低いものの、その症状は激烈で患者さんの生活の質を著しく低下させていることもわかりました。
花粉症は完治することが難しく、セルフケアと適切な薬による治療といった対症療法がメインとなります。症状が出る前、あるいは症状が軽いうちから治療を開始する初期療法が効果的といわれていますが、今回のアンケート調査結果からも、早めに受診し、指示通りに薬を用いることで治療に対する満足度が高まることが示唆されました。また、効果を患者さんが実感することによって受診回数が増え、結果的に高い満足度につながるとも考えられます。その一方で、効果がすぐにみられない治療、効果が不十分な治療は患者さんの治療への意欲(薬をきちんと使う、受診するなど)を低下させてしまい、結果的に満足のいく治療が遂行できないことを実感しました。このことから、患者さんご自身が積極的に治療に参加することの重要性を示すとともに、花粉症診療に携わる我々も、適切で効果の高い治療を目指すことが重要であると感じました。
国民の約20%が花粉症で悩んでいるといわれていますが、未だ根治的な治療法は開発されていません。今後も花粉症は増加すると予想されますが、ご自身にあった治療法を見つけ、積極的に治療に取り組むことで、つらい花粉症シーズンを乗り切っていきましょう。

監修:千葉大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学教室 教授 岡本 美孝先生


 

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